悩みを打ち明ける大切さ
誰にでも訪れる【死】。
ですが、その悲しみや苦しみは人ぞれぞれで平等ではありません。
「時が解決してくれる」と周りに言われ空元気を装っている方もいることでしょう。
私は1998年に夫と死別し、当時3歳と1歳だった子どもたちも今では成人を迎えました。
長いときが経ったからと言って、時が自然と解決してくれることはないように感じました。
そんな私は自分自身の感情をまず肯定することが、絶望のうちにわずかな光をもたらすことだとき気付きました。
同じように大切な方を亡くされた方の力になりたいとそう思い、カウンセリングを行っております。
私自身が夫と死別し当事者であり経験者である為、同じように大切な方を亡くされた方の気持ちを心から理解できるのではないか。
そういった悲しみは、身内にはなかなか打ち明けることが難しいですよね。
家族の死などの悩みを打ち明けることの大切さは計り知れません。
ただ自分の中で悲しみを募らせるのではなく、私にコッソリと話していただきたいのです。
克服しえない喪失の重みを受け止め、亡き人への思いを共にすることで、皆様がその後の生を歩んでいく支えとなりたいと考えています。
悩みを打ち明ける大切さ
皆さんは悩みを打ち明けられる環境がありますでしょうか。
大半の方が、誰にも打ち明けられず一人で抱えていることでしょう。
「誰かに相談することができたなら・・・」
「悩みを打ち明ける機会が少しでもあったなら・・・」
「同じ境遇の人と話したい」
大切な方を亡くされた方の力になりたいと言う思いが募りました。
誰かに悩みを打ち明けたからと言って、急に物事が解決するわけでは有りません。
ですが、今自分自身への気持ちを一度整理すると言うことも大切なのです。
人は、悲しみや苦しみを受け止められるキャパシティが決まっていると言われています。
沢山受け止められる人がいれば、少ししか受け止められない方もいるのです。
一人で抱えるということは、無理やり悲しみや苦しみを押し込めているのと同じことなのです。
無理やりその感情に蓋をし、周囲には以前と変わりない自分を偽って生活を繰り返す。
その行為が、周囲には立ち直ったと勘違いされることでしょう。
ふと一人になったときに、あふれる感情が抑えきれないことも多々あると思います。
頭では分かっていても、気持ちが追いつかないってことありますよね。
悩みを打ち明けるということは、大きな勇気がいると思います。
その勇気で、気持ちが整理され物事をよりクリアに考えることができるのです。
言葉を口にして出す、時に書いてみるのはとても大切なことなのです。
一人で悩まないで
相談をいただくほとんどの方が、「私一人だけ我慢すればいい・・・」
「誰にも話す機会がなく、ずっと悩み悲しんでおりました」と仰ります。
その気持ちは本当によく分かります。
【家族の死】というのは、分かっていてもとてつもない虚無感や悲しさがあるもの。
心に大きな穴がぽっかり空いたような気分になりますよね。
「あの時こういうことをしていれば・・・、あの時ああいうことをしなければ・・・」
そういった後悔の渦にはまって抜け出せない方もいることでしょう。
一人で考えれば考えるほど、悪い方向や負の感情しか生み出しません。
自問自答と言うのは、考えれば考えるほど答えが出ないもの。
ましてや後悔の渦が押し寄せやすい環境になってしまいがちです。
こういった考えを絶対にしてはいけないとは私は思っておりません。
自分の中で【家族の死】と向き合うときには、必ずこういった感情が現れるものです。
ですが、ずっと一人で抱え込んで悩まないで欲しいとそう願っています。
一人で抱え込むことで、自分自身が弱ってしまっては意味がないのです。
あなたが弱り、苦しむ姿を見て他の方もあなた同様に悲しむといった負の連鎖が起こりかねません。
負の連鎖が起きないためにも、私は、耳を傾け、寄り添いたいと思います。
この思いを共有できる相談できる相手は限られており、少しでも力になれる事を切に願っています。
あなた自身のこと
【家族の死】は、どうしようもない気持ちで日々が過ぎていくものです。
自分の気持とは裏腹に、どんどん過ぎていく日々は驚くべきスピードです。
「もうこんなにも過ぎているのに・・・」と落胆した思いを募らせるばかりなことでしょう。
そういった思いに蓋をする必要はないと私は思っております。
ですが私が心配しているのは、あなた自身のことなのです。
食欲が低下する、眠りが浅くなるなどの身体に影響が出る場合もございます。
体力の低下や、集中力の低下なども起き判断力を見失う場面もしばしば・・・。
悲しみは尽きることは無いですが、あなた自身のことを私は心配しているのです。
急に元気になることはできません。
それに、元気になりなさいと言っているわけではありません。
落ち着いた場所で、ゆっくりと大切な人を偲ぶ時間を共有したいのです。
そのためにも、自分なんか私なんかと思い過ごさないでください。
カウンセリングに行くと絶対に元気にならないといけないと思っている方もいます。
悲しみや苦しみに寄り添いたいのが、私の考えなのです。
あなた自身を大切にすることを私は忘れて欲しくは無いのです。
ふとした瞬間の虚無感
あくせくと働いている中、忙しさは考えるスキを与えませんよね。
そういう理由から、【家族の死】と直面した方はより仕事に没頭する方がいらっしゃいます。
忙しい中では考えることがなけれど、ふとした瞬間の虚無感は拭いきれません。
人は忙しさだけでは、悲しみも苦しみも解決できないのです。
生活の中で、「あの人がいたら」と落ち込む隙間を作りやすいのです。
その瞬間こそ、私に相談していただきたいと思っております。
カフェでのカウンセリングでも構いません、電話でのカウンセリングでも構いません。
リモートカウンセリングにも対応しており、お電話やオンラインツールを用いてカウンセリングが可能になっています。
悲しみを無理にポジティブへと変形するのではなく、ゆっくりと喪失に向き合うお手伝いをいたします。
まずはあなたの今の気持ちを聴かせてください。
文章にまとめられなくても構いません。
話がまとまらずにいる状態でも構いません。
今何を思い、何を考え何を悲しく思い苦しんでいるのか。
一緒に思いを共有いたしましょう。
これからのあなたのために
喪失の苦しみや悲しみに向き合うにあたり、その感情を誰かと共有することは大きな糧となります。
これからの一歩を考えている方も、中には沢山いることでしょう。
暗闇の中からわずかな光を探し出すのは至難の技です。
その光として、私はなにかお役に立ちたいのです。
これからのあなたがどのようにしていきたいのか。
今の考えをお聴かせください。
昨今のコロナ感染が心配な方も安心してください。
お電話やオンラインなどでお話を聞くコロナ感染対策にも万全を期しております。
日々あなた自身の「ありのまま」を大切に出来たらと私は強く考えております。