ひな祭りのスタイルも多様化していますね
3月3日はひな祭り、桃の節句の日として知られています。
この日は女の子の成長を願う意味合いが強く、女の子のいる家庭ではひな人形を飾ってお祝いすることが風習として存在します。
ひな人形は最上段に内裏雛(男雛と女雛)を飾り、2段目に三人官女、3段目に五人囃子を飾るのが一般的ですね。
内裏雛のみは親王飾り、3段目まで飾ると三段飾りと呼ばれており、現代は親王飾り、三段飾りがひな人形ではスタンダードなようです。
三段飾りには、お化粧箱などの嫁入り道具も並べられ、華やかさが魅力的なところもポイントとして挙げられています。
三段飾りよりも飾りの多いものに関しても、古くからひな祭りの際には用意されてきたようです。
五人囃子までに加えて、4段目に随身、仕丁を飾り、5段目に嫁入り道具をあしらったものを飾る五段飾りが挙げられるでしょう。
そして4段目に随身、5段目に仕丁、6段目と7段目に嫁入り道具を並べる七段飾りというものもあります。
五段飾りや七段飾りのひな人形は、以前は選ばれる機会も多く多数の家庭で見受けられてきました。
十五人の人形が飾られるため、非常に見栄えもあり豪華なところが特徴的ですね。
最近では三段飾りなどが主流とはなっているものの、こうした段数の多いものもポピュラーであると考えられています。
ひな人形を飾るのと併せて、ひな祭りには女の子の成長を願うためのお祝いが開かれます。
よく振る舞われるものとしては、ちらし寿司が挙げられるかと思います。
ちらし寿司はとても彩りのキレイなものがポイントであり、美味しさと同時に見栄えの良さもあります。
具材としてよく選ばれる豆やエビ、れんこんなどには、長寿や願いの成就することを祈念する意味合いが込められています。
家族でちらし寿司を食べつつ、成長や活躍を願うことは、現在のひな祭りの象徴的なシーンとして挙げられるのではないでしょうか。
また、ひなあられもひな祭りならではのお菓子として定着しています。
現在では全国的に食べられるようになってきており、ひな祭りのお祝いのひとつとして選ばれています。
ピンクや黄色など、明るい色合いのものが多く、華やかな印象も魅力的なところと言えそうですね。
最近ではひな祭りの時期に合わせて多彩なお菓子やスイーツが販売されているものの、ひなあられが代表格である状況が続いています。
菱餅も、ひな祭りに食べられるものとしてよく知られているのではないでしょうか。
この菱餅のモチーフになったのは、水面に広がって成長する植物の菱とされています。
菱の成長の様子から転じて、菱餅には女の子の健やかな成長や、繁栄を願うという意味合いが込められています。
ひな祭りのこういった風習は、昔から存在するものとして認識されています。
女の子の成長を祈願することを意味合いとして開かれるようになり、現代でもその習わしが全国的なエリアで残っていると言えます。
3月3日がひな祭りの日として決められていますが、3月を全般的にそのような期間として決めるケースも多く見受けられています。
丁度春の陽射しが柔らかくなる時期に合う行事であることから、幼稚園や保育園などでもひな祭りに関する催しがよく行われています。
5月5日は、男の子の成長を祈願する端午の節句ですが、それと同様に大切な日としてひな祭りも位置付けられています。
ひな祭りという呼び方と併せて、桃の節句という呼び方もあり、その名称も様々なところで定着しているようです。
子供の成長を願うことは、いつの時代になっても変わらないものではないでしょうか。
古くから続く伝統的な行事としても定着しているので、ひな祭りのお祝いのスタイルも、次第に多様化していくのではないでしょうか。